はじめに|ベーシストが“最初に”知るべき理論とは?
ベースを弾き始めて、「理論を勉強したほうがいいのかな?」と感じた人が最初にぶつかる壁が音名・階名・指板の理解です。
実はこの3つがつながって理解できると、
- 指板がどこに何の音があるかすぐ分かる
- ルート・5度が瞬時に見える
- スケール練習が圧倒的に効率化
- バンド演奏で音を探す回数が激減
という効果があり、ベーシストとしての成長スピードが大きく変わる基礎になります。
この記事では、ベース初心者〜初級者が最短で“指板を読めるベーシスト”になるための基礎理論をやさしく解説します。
第1章|音名(A〜G)が分かればベースは9割ラクになる
まず理解すべきは「音の名前」=音名(おんめい)。
| 音名 | 読み方 | 日本語表記 |
|---|---|---|
| A | エー | ラ |
| B | ビー | シ |
| C | シー | ド |
| D | ディー | レ |
| E | イー | ミ |
| F | エフ | ファ |
| G | ジー | ソ |
これを覚えると、コードネーム(C、Am、G7など)が“一瞬で理解できる” ようになります。
第2章|階名(ドレミ)は“キー(調)”で変わる
音名が「絶対的な音の名前」なのに対して、階名(ド・レ・ミ)は キーに応じて変化する相対的な名前 です。
例えば、
- Cメジャーの「ド」は C
- Gメジャーの「ド」は G
- Dメジャーの「ド」は D
となります。
ベーシストは“度数(1度・2度・5度)”の理解が超重要なので、階名=スケールの並びを知っておく必要があります。
第3章|ベースの指板は「半音」でできている
ベースは 1フレット=半音 の楽器です。
E → F → F# → G → G# → A → A# → B → C → …
(1フレット進むたびに半音上がる)
これさえ分かれば、どの弦でも音が迷子にならなくなる うえ、スケールもコードトーンも理解しやすくなります。
第4章|4弦(E弦)の指板を最優先で覚えるべき理由
多くのベーシストが「指板が覚えられない…」と悩む理由は すべて覚えようとするから です。
実は、まず覚えるべきはE弦(4弦)だけでOK。
4弦を制すれば、
- ルートを瞬時に探せる
- コード進行にすぐ対応できる
- 定番ラインが弾ける
というメリットが大きいからです。
第5章|E弦の主要ポジションだけ覚えよう(これで十分)
まずは以下の“よく使う音”の位置だけ覚えれば十分です。
| フレット | 音名 |
|---|---|
| 開放 | E |
| 1F | F |
| 3F | G |
| 5F | A |
| 7F | B |
| 8F | C |
| 10F | D |
| 12F | E(オクターブ) |
これらの音は「ほぼすべての曲で頻出する“根音”」です。
E弦のこの8つを覚えるだけで、ベースの理解が一気に進みます。
第6章|簡単な練習:E弦の音を10秒以内に言う
練習方法はシンプル!
ランダムにフレットを決めて、そこが何の音か即答する。
例:
- 10F → D
- 3F → G
- 8F → C
これを繰り返すと、ベースの“地図”が頭に入るようになります。
まとめ|音名×階名×指板=ベース理論の最重要基礎
この記事で学んだのはベーシストが最初に必ず身につけるべき3つ。
- 音名(A〜G)
- 階名(ドレミ)=相対的なスケール構造
- 指板は半音でできている
そしてベース習得の最短ルートはE弦の主要ポジションを最優先で覚えること。
これができるだけで、次回以降の
- メジャースケール
- 度数
- コードトーン
が一気に理解しやすくなります。
次回予告(初級編 第2回)
HARUIS 
